12月末に、これまでやってきた弊社主催の「つくのつくるのマルシェ」について、出店者や関係者約20名くらいと一緒に振り返る機会がありました。これを機に「マルシェ」を今後どうしていくか、改めて考えています。
もともと自分達の売り場として2017年に始めた「たなぐらマルシェ」。2020年に他の出店者さんも一緒にやるようになり「つくのつくるのマルシェ」へ。出店者数も1から16へ増え地域密着のイベントになりました。この間、たくさんの出店者さんや運営ホランティアの方とも出会い、学校の先生や子供たちも日常的に関わってくれるようになりました。
運営上の課題
ただその分の運営上の課題も増えてきました。楽しいからいい、赤字にならなければいい、とか、スペースが余っているから隣で出店してよ、といったノリが通用しない段階になってきました。
現在の主な課題はお客様の集客と運営面の負担です。
ここ数年は出店者を増やしてきた時期でした。たくさんの方に応援してもらったけれど、受けいれるのに一生懸命で、お客さん目線で考えることは足りてなかったかなと。チラシも配っているけど惰性もあり。正直、出店料も安いので集客はそんなに頑張らなくてもいいかなーという気持ちもありました。その結果、集客が少ない問題と、初めての人によく伝わらないという課題が起きています。
また運営面では補助金を使ってこなかった分、お金の問題がありまして、ある程度利益がでてこないと備品も買えないし担ってくれる人がずっと手弁当になり、結果誰もやってくれない。それから会場が日常の生活の商店街なので制約も多いし、組合さんとの関係もあります。
このように、今の状況下で、改めて「どこまでいつまで何のために続けていくの?」という問題に直面しています!
何のために商店街でのマルシェ運営をするのか
結局、私は何のために商店街でのマルシェ運営にこんなにコミットしているのでしょうか。自問自答です・・・(得意なんだけどねーw)
「何のために商店街でのマルシェ運営をするのか」。改めて考えてみるとこんな感じです。
1.地域の個人商店や商店街に目を向けてほしい。
そういう買い物っていいじゃんという提案をしたい。
2.地域での活動に関わる喜びや楽しさを伝えたい。
3.具体的な人との交わり・関わりを増やしたい。
社会関係資本があると安心して暮らせるという話。
以上の3つです。もちろん今関わっている「つくの商店街」が好きだから、自分の商品を売りたいから、ということもありますが、今回はそれより抽象的に考えてみました。
こうしてまとめてみると、気づきがあります。
一つは伝えたい価値があるからマルシェをやっているということ。もう一つは伝えたい内容は本来マルシェの枠内にとどまらないので、マルシェだけにこだわる必要もないということです。
改めて考えると、伝えたいものが伝わるように少し論理的・合理的に考えていく必要がありますね。イベントがあると目の前のことを回していくことに追われて、チグハグになるなと思いました。
そして、唐突ですが、今年からマルシェで「食育」をやりたいと思います。
なぜなら、弊社では「福笑いの食卓」という食品販売も始めており、色々な食べ物に関わるうちに食べ物の背景や生産者のことをもっと丁寧に伝えたいと思うようになりまして、その場としてマルシェを活用できると考えているからです。
従来、地域の個人店の会話には食育の効果があったのかなと思うのです。魚屋で魚を買ったら、魚の種類や調理方法を教えてもらったり最近の漁の様子を教えてもらったりしますよね。ただ買うだけではなく、自然な学びの場でもあったのですよね。
そんなわけで、商店街でのマルシェと食育は親和性がある気がしています。今年はそういうコンテンツを作り込んでいきたいです。唐突に聞こえるかもしれませんが、どうして私が時間を割いてコミットするのか、という点において、もっと私がやりたいことを入れ込んだほうがいい気がしています。
まとめると。。。
・お客さんの視点を意識する。
・必要なものに円滑に回るだけの資金を獲得する。
・伝えたい価値を意識する。
・マルシェという形にこだわりすぎない。
・食育の要素をしこむ。
だいたい以上になります。あとはこれを具体的に落とし込んでいきますよー。
さあ、今年も動き出します!
これまで書いた記事
参考までに、これまでマルシェについて書いた記事を貼っておきます。
●「たなぐらマルシェ」から「つくのつくるのマルシェ」へ。3年間を振り返る。
https://note.com/fukuwarai_ik/n/n3e0d6bce8c40
●つくのつくるのマルシェ」に込められた意味
https://note.com/fukuwarai_ik/n/nd6db4e2399bf
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