合同会社ふくわらいの木村です。しばらくお休みしていたブログを再び書くことにしました。日々仕事をさせていただく中で感じた事を綴っていきます。
マルシェの狙いは顧客の若返り
さて、今回は弊社が地元の地域の商店街で月1回開催しているマルシェの話です。マルシェは横浜市鶴見区のレアールつくの商店街の一角で開催しています。
2017年から始めたマルシェは5年目になりました。最初の3年は出店者は私達1組だけでマルシェと名乗るのが恥ずかしいレベルでした。途中から地元のハンドメイド作家らが加わり出店者も10組程度になりました。マルシェについてはこちらをご覧ください。
このマルシェの大きな狙いは商店街の顧客の若返りです。
弊社が会場とする商店街は昔ながらの商店街です。それだけに個人店を利用するのはシニア層が多いですが、このままでは衰退してしまいます。ですので、30代から50代くらいの若い世代の顧客を増やして次に繋げたい、という思いがありました。
ただ、私は商店街全体を動かすような立場でなく一ファンにすぎなかったので、できることとして小さなマルシェを開催していきました。
子どもたちに提供できる価値
5年経過して、出店者が狙い通りの年齢層になっているだけではなく、最近は数人の小学生が子ども店員としてお手伝いしてくれるようになりました。一気に若返り!彼らは10、20年後のお客さんでしょうか。
小学生達は数時間売り子として販売を手伝い、残りはゲームコーナーで遊んだり、アクセサリーやお菓子を買ったり、ギターがあればギターを習ったり。半分お手伝いで半分遊びです。
これができるのは、そばで見守る大人たちがいるからです。出店者もお客様も地域に住む住民が多い地域密着のイベントだからこそですし、大人たちも半分は商売、半分は交流が目的で参加している場だからです。
その様子を観察していて、子どもにマルシェが複数の価値を提供できることを発見しました。
①普段できない販売体験をする。
②地域に住む学校や家では出会わない大人に出会う。
③売っている商品の背景を知る。
さらに、参加した子ども達は、先生の導きで自分たちもマルシェを盛り上げようと貢献意欲を高めてくれています。ただのお客さんではなく、一緒に盛り上げる立場に視点に置くことで学びを深めてくれています。
大人の視点からみて良いこと
一方、大人達にも良いことが多いです。
人生の中年期の発達課題の一つは世代を継承していくことだと言われています。それは子育てのみならず、仕事や地域の後輩を育てることや、何かを形にして次世代に伝えていくことです。マルシェに参加する大人たちもこの場を通して地域の子どもたちと接点をもつ機会ができ経験や知識を伝えることで、振り返りやブラッシュアップにつながります。
さらに賑わいが生まれ立ち寄る人が増え、ブースの売上にも具体的に貢献しています。
ただ、子どもが参加することでコーディネートする手間が増えることは否めません。しかし、その役割も大学生ボランティアに手伝ってもらったことで好循環が生まれました。
考えてみれば子ども達こそ未来の街の顧客。いつか、ポジティブな感覚でここで過ごした時間を思い出してくれるように。
子ども店員の試みを今後も深めていきたいと思います。
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