今日は応援について考えてみたいと思います。
やってみたいという衝動が好きです。自発的だし純粋だと思うからです。そして衝動をもってやり始める勇気が好きです。私自身もそういう人間でありたいし、人のそういう挑戦を後押ししたいです。
そのためレンタルスペース STARTBASEQは駆け出しの個人や個人事業主は区別して安い値段にしています。ハードルを下げ挑戦を後押ししています。お陰様でこれまで170日を超えたくさんの方に会いました。
しかし数が多くなってくると1つも売れない日や全くお客さんが寄って来ない日があります。出店者さんとの距離が近いので様子がわかってしまうのです。
誰も来ないと私の方が落ち込みます。焦ります。もちろん人がいい感じに集まってくる時は同じくらい嬉しいのですけどね。
毎回一喜一憂していたら苦しくなってきた時期がありました。その苦しさを克服したくて「挑戦を応援するということ」について考えてみるようになりました。
その手がかりとして思いついたのは松岡修造。応援といえば松岡さんです。彼の『応援する力』という本を読んでみました。印象に残った言葉がありました。
応援は「プラスの波動を送ること」という言葉です。プラスの波動。なるほど。
例えば人が来なくて私が焦ったとします。どうしよう、かわいそうだな、心配だと思っている訳です。これはプラスかマイナスか。マイナスです。一緒になって焦っていても出店者への応援にはならないということです。きっと感情移入です。
そう考えてみると、焦る原因はこのスペースは期待はずれだったと思われたくない、もう来てくれないかも、という感情が原因であるとも分析できます。相手の問題と自分の問題を重ねあわせています。
しかし、松岡さんいわく応援はあくまで「プラスの波動を送ること」。
出店者さんが遠くから荷物を運びやってみて今日ここで経験したことに対して、どういう結果であれ、肯定的な気持ちで接することができているか。これを言い聞かせると自分の感情がぐちゃぐちゃ揺らぐことが減りましたし、落ち着いて出店者さんの様子を観察できるようになりました。
考えてみれば、やってみるということには失敗は付きものです。
いや、失敗ですらないのかもしれません。「思い通りにならない結果があるだけで失敗ではないのです」という言葉も見つけました。やってみたけれど思った通りではなかっただけで、失敗だと思う必要はないということです。
全ては経験です。経験値を加えることが挑戦の最大の果実です。そして、その経験を踏まえて次は違う場所ややり方に変えることもその人の大切な判断なのだと思います。
ですので挑戦を応援するならば、上手くいくように事前にフォローするという以上に、やってみたあとのフォローの方が意外と本質的かもしれませんね。
まだまだ修行は続きますが、人の挑戦を本当の意味で応援できる人間になりたいと願っています。